結局のところよく分からないが海堂の気になっていたことは解決した。
その日の夜。
夏は、夜であろうと暑い。
特に、都会の方は田舎とは比べようもない暑さだ。
なれてしまえばどおって事もないのだろうけど・・・・・・。
海堂は部活から帰ってきてそのまま寝た。
起きて見ると9:10になっていた。
「ああ・・・?やべぇ!!」
とっくに過ぎている。
海堂は弟とするはずだった花火を半分抜き取って持って行く事にした。
海堂が川に着くとすでに花火は皆によって始められていた。
(なんか、他にも声がする)
海堂は光の元へと走った。
海堂の前に越前が立っている。
「越前か?」
思わず確かめてしまう。
「何、言ってんっすか?そーーっすよ」
なぜ、ここに越前が??
「よお、マムシ!!お前も花火持ってきたのか??」
桃城が後ろから近づいてくる。
桃城まで・・・・・・・・・。
いや、桃城や越前だけじゃない。
不二に手塚などのレギュラー陣が全員そろっている。
いったい、どういうことなんだ・・・・・・・・。
「乾先輩!!」
「やあ、海堂。俺のわがままに付きあってもらって悪いな・・・・・・」
そのとき、乾の顔が見えなかった。
「前から考えてたんっすけど、先輩のわがままってなんなんっすか?」
「あれ?この花火大会の目的言わなかったっけ」
「っす」
あれ?そうだったかな?と乾は首をかしげた。
「俺たち受験生だろ?しかも同じ学園ないとは言えテニス部は高校の方に行かなきゃ行けないだろ?そういうのとか、気になると勉強に専念できなくってね。だから、いまのうちに思い出作りみたいのを少しずつしていこうと思って」
しんみりした空気だ。
海堂は自分が恥ずかしかった。
乾に誘われたんじゃないかって期待していた自分に。
バカみたいだ。
恥ずかしい。
そんな、気持ちで海堂はいっぱいだった。
「さあ、海堂もやろう。思い出を、作らなきゃ」
そう、まだ時間は沢山ある。
海堂も、乾も、他の人にも・・・・・・・・・。
真夏の夜の願いはきっといつか・・・・・・・・・そう、かなうはず。
yoshiyuki