「体温」








どうしてここは、こんなに寒いんだろう。
冬って訳でもないのに心が冷たくなる。
俺は、いつでも温かくいられるはずなのに・・・・・。
心が温かいはずなのに。
少しでも離れていると、こんなに寒いものなんだ。
あいつの大切さが少し分かったような気がする。
少しじゃない。
すっごくわかった。
あいつがどれだけ俺にとって大切な人なのかが。
いつもは、意地悪なのに、絶対に俺を傷つける言葉を吐いたりはしない。

















跡部に・・・・・・会いたい。














跡部と喧嘩してから1日が立った。















あいつの言った言葉を思い出すだけでむかむかしてくる。
跡部の、意地悪!
なんだか、体が冷たく感じる。
それと同時に怒りの熱気が感じられる。













跡部と喧嘩してから2日。












跡部に会えないのが少しつらい。
でも、まだ俺は許してない。













跡部と喧嘩してから3日。









喧嘩の原因はなんだったっけ?
今となっては、そんなのはどうでもいいように思える。
とりあえず跡部に会いたい。
会いたい。
会いたくって仕方ない。
伊武に相談してみたら『会いに行けばいいジャン・・・・』って、言われた。
そう簡単に、あの跡部が許してくれるはずがない。
でも、会いたい。
会って、思いっきり抱きつきたい。
どんどん俺の体と心は冷たくなってゆく。
跡部に愛されない体と心が・・・・・・・。
今日もまた、跡部に会うことがなく1日が終わろうとしている。
寒さが増したように感じる。












跡部と喧嘩してから4日目。













ついに俺から謝る事を決意。
今日の放課後部活をサボってでも氷帝学園に行こう。
やっと、跡部に会える。
跡部が、許してくれることを祈る。










校門を出ようとしたら、腕をいきなりつかまれた。
「俺、急いでるんですけど!!」
掴まれた腕をふり払った。
「よお」
振り向くとそこには跡部がいた。
「跡部!!!!!」
「この前は、悪かった」
「えっと・・・・あの・・・・俺も、ごめん!!」
俺は、少しずつ体温がもどっている事に気がついた。
「部活はでなくってもいいのかよ?」
「これから、氷帝に行こうと思って、サボった」
「ふ〜ん」
「跡部!!!!」
俺は、飛び掛るように跡部に抱きついた。
「あぶねーよ」
「へへへへ」
「ったく」
俺は、自分の体温が何で下がったのかそして何で再び元に戻れたのかわかった。
ヤッパリ俺には跡部が必要だ。
会えてよかった・・・・・・・跡部に・・・・・・。














跡部のいない体温なんって体温って言えないんだろう・・・・・・・・・。







yoshiyuki